青い動物と言えばどんな動物が思い浮かびますか?
クジャクやオウムの羽毛にモルフォチョウ、ヤドクガエル、ベタ…etc

少ないですが色々いますね。
でも実はこの青い色の動物のほとんどには青い色素がないそうなんです!
青じゃないのに青く見える…。不思議ですよね?
なので今回は青じゃないのに青く見える不思議な現象について分かりやすくお話します。
空や海はどうして青いの?

子供の疑問に多いといわれる
「どうしてお昼の空は青いの?」
「どうして水は透明なのに青く見えるところがあるの?」
「どうして海は繋がっているのに青い海と青くない海があるの?」
などなど
小さい子だったらロマンチックなことを言って回避できるかもしれませんが…
純粋に理由を聞かれたら困ってしまいますよね?
しかし、これも青く見えるけど青くない動物と関係しているのです。
もちろん共通点もあれば違うところもあるのでまずは空と海が青い理由を比べてみましょう!
【空が青く見える理由は3つ】

①太陽の位置と太陽光
②空気中の窒素と酸素
③人の目の仕組み
まず①と②はセットです。
太陽光には聞いたことがあると思いますが
赤外線や紫外線などの光にも種類があります。
この光が空気中の窒素や酸素に反射して、その反射の仕方によって空の色が変わるので
朝夕のような太陽が下の方にあれば赤系に、お昼は青系が強く見えるのです。
③は人の目が光の色を見るときに明るい青が見えやすいから!
昼間の太陽の位地は青と紫の光が強くなっているのですが、人の目では紫が識別しにくくなっています。
なので紫よりも青が強く見えているのです。
ちなみに、
こちら (→カメは色の違いがわかる?! )
で他の動物の見え方を話しています。
【海が青く見える条件も3つ】

①浜の色
②水の透明度
③深さ
沖縄の海は白い砂浜のイメージですよね?
これが条件のほとんどです。
小学生の時に
[ 白は光を反射し黒は吸収する ]
理科の実験をやったのではと思いますが、
そう…水の中で光が反射しているのです。
太陽光が水に入った時にほとんどの光は弱まるのですが、青い光は強く散らばるので青く見えると言う訳です。
そして水の透明度は…白い砂浜はサンゴ等が粉々になったものです。
潮の流れの都合もありますが陸上にある有機物(栄養分)もほとんどないので、この有機物を食べに来る微生物がいないため透明度が高くなっています。
最後に深さ
光の届く距離にも限界があるので浅いところでは明るい色に、深くなると暗い色になります。
深いところばかりだと青い海と言うより黒っぽいイメージになってしまうので光が反射できるのも条件になりますね。
簡単にまとめると…
空が青い→お昼の空には青い光が散らばっていて青い光がよく見えるから。
海が青い→キレイな水に入った青い光が白い砂に反射して青く見えるから。
青く見える動物は?
青い空と海の条件の共通点には気がつきましたか?
両方とも青い光が反射しているのですが、
動物の多くがこの青い光を反射をさせる構造がそれぞれあるのです。
-例えばモルフォチョウ系-

モルフォチョウの羽にミッチリ敷き詰められている鱗粉の構造を少し変えるためにアルコール(鱗粉は水を弾くためにもあるので水はNG)につけると色が変わるんだそうです。
※アルコールが蒸発すると戻る
青い鳥類の羽も光を反射させる構造がそれぞれあるのです。

緑色のカエルやヘビなどはもっと特殊で、
なんと青い光と黄色い光を利用して緑に見せる構造になっているんだそうですよ!
青い色素を持つ動物はいないの?
かなり少数ですが青い色素を持つ動物はいます。
例えばエキセントリック フィッシュ
こんなの↑
他にはタコやイカ、カブトガニの血液には銅が含まれているので酸素に触れると青くなったりする(酸化銅は青い)位なんだそうです。複雑な研究次第ではもっと発見されるかもしれませんね!
次回10/19は青繋がりで青い絵の具の話です
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