ほとんどの絵の具に表記されている画像みたいな★とか細かい英数字↓
簡単に説明するとこれは顔料とか性質みたいなものが書いてあるんですよ!
こだわり始めると気になるところになるのかなと思いますが……
独学で絵の具を使っていたりすると知ることができる機会ってグッと減ってしまうんですよね
そんな方向けにできる限りの簡単にだいたい表記されている3つのポイントを解説していこうと思います
正直なところ私も絵の具のことをこうやってまとめてなければ知らなかったです
使いたい色を使えれば満足でしたから…
※ちなみに私が普段使っているものがアクリル絵の具のためアクリル絵の具中心の見方となっています
透明度
まずはわかりやすいところから透明度について
たぶん日本でよく出回っているものであれば日本語で書いてあるか、カタログや公式HPに載っていたりします
これは透明感のある絵の具には書いてあったりしますがシリーズ自体が不透明絵の具とされている場合には書いてなかったりもします
それとアクリルガッシュとか「ガッシュ」とあるものはほぼ全て不透明になりますね
そもそも透明度で何が違うの?って方はこちらを参考に→アクリル絵の具の透明度の違いって何?紙とアクリル板に描き比べてみた
耐光性
これは太陽光に当たり続けると色が変色するかどうかってことですね
日当たりの良いところにポスターとか貼ってしまうと色が薄くなってしまったりするのを思い浮かべてもらえると分かりやすいかなと思いますがあれです
耐光性が強いと変色しにくいものになります
これは使われてる材料によるので日当たりの良い場所に置いたり描いたりしたい場合は強い方がオススメですね
日の当たらないところに飾ったり、額のガラスやアクリル・仕上げ剤を耐光性のあるものにしたりするのであればそんなに気にしなくて大丈夫だとは思います
耐光性の表記についてですがほとんどののメーカーは★などの数が多いほど変色しにくく少ないと変色しやすいものとなっています
(画像の場合だとリキテックスは不透明の横のⅠ、ターナーは★、ホルベインは白い線の数)
だだし、リキテックスの場合だけ
Ⅰ 屋外でも変色しにくい
Ⅱ 屋外だと変色するかもしれない
Ⅲ 条件によっては変色する
と表記されていることがあるので色々使う方は注意です(表記自体がないことも…)
この表記はあったりなかったりするので無い場合で気になる時はカタログで調べたりや公式さんへお問い合わせしてみると良いかと思います
色と顔料
ここからはどんな色や顔料が使われているかの見方です
画像のターナーアクリルガッシュだと色のラインのところにある(PB29,PB15,PW6,PBk7)の部分
リキテックスだとカナカナの下にある「PIGUMENTO」から下の文章の線で囲ってある部分を見ます
※記載されてる場所はメーカーやシリーズ、サイズ等で違うことがあります
()内のPBとかは色を表していて下記のような省略形になっています
PB…Pigumento Blue=青
PBr…Pigumento Brown=茶
PG…Pigumento Green=緑
PO…Pigumento Orange=オレンジ
PR…Pigumento Red=赤
PV…Pigumento Violet=紫
PW…Pigumento White=白
PY…Pigumento Yellow=黄
※Pは顔料を意味するPigumentoのPなのであとは色の英単語の略を覚えればOkです
顔料は省略形の後の数字で表していて
これは英米の専門機関が決めてるものなので
「 Colour Index Generic Name 」(カラーインデックス名)で調べてもらえれば科学組織が分かります※[C.I.NAME]や[C.I]と略されている場合もあります
例えば画像の絵の具なら
PB29はウルトラマリン、PB15は低塩素化銅フタロシアニンα型結晶、PW6はチタニウムホワイト、PBk7はカーボンブラック
が使われてるってことになります
たぶん入ってる量が多い順に記載されてると思います
科学組織のところは自作で絵の具を作りたいなら参考になるかもしれませんが…
これを知ったからって何なのかってことですよね
役立つことはちゃんとあって省略形のところを見ることで他の色と混ぜるときの参考になります
例えば色んな赤い絵の具がありますが
それでピンクを作ろうとした時に
バラのようなピンクにしたいのにどんなに頑張ってもサーモンのようなピンクにしかならなかったり…
なんなら色んな色を混ぜすぎてドンドン理想の色からかけはなれたりとかですね
※ちなみにどうしてもサーモンピンクになるときは赤に黄色っぽい色が入っているので頑張っても作りたいバラみたいな色はなかなか難しくなるので黄色系が入ってない赤を用意した方が思い通りになると思いますよ
あとは色の三原色のみで色を作ったことがある方は分かりやすいと思いますが
絵の具の特性で色を色々混ぜ合わせていくと濁った色になってくるので使われてる顔料の数によっては濁りやすくなるので気をつけたりもできますね
メーカーごとに色の三原色絵の具セットとかあるので三原色だけで描いてみる挑戦がしてみたい方はやってみてください
追記
リキテックスだけは他のメーカーと違って色をイメージしやすい表記もあって
それが画像のこの部分
*があるところがこの絵の具の色の位置で
画像の場合はBG(青緑)を中心とした時にG(緑)側にあるのでだいたいこの色は緑寄りの青緑になるといった感じです
省略形はこちら
R…赤
Y…黄
O…オレンジ
G…緑
P…紫
RPとあったら赤紫とかYOだったらオレンジレンジ寄りの黄色ってことになります
ちなみに白と黒はYと表記されていました
あとは色の明度(明るいか暗いか)もあってこのチューブだと絵の具名のカタカナの下に「VALUE」って書いてあるところですね
うっすら鉛筆で囲ってみてる部分です
ここの数字は0~10まであって
0は黒、白は10になります
なので数字が大きいと明るい色、小さいと暗い色と判断できるので似たような色の中で明るさの微調整をしたい時などで参考にできます
そのうち色によっての使い方とかもお話したいと思います
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