アクリル絵の具の透明度の違いって何?紙とアクリル板に描き比べてみた

アクリル絵の具には
【透明 】【半透明 】【不透明】
と透明度があります。
この透明度の違いで何が違うのか…
紙とアクリル板に描き比べてみました!

絵の具の透明度の見分け方

まずは絵の具の透明度の表記についてです。

リキテックスやホルベインの絵の具には表示されているので分かりやすいと思います。

こちらはリキテックス

リキテックスの大きいボトルやホルベインの一部の絵の具などは裏に表記されていたりするので気になる場合は探してみてくださいね。

ターナーの場合は
ゴールデン アクリリック系の絵の具が透明
アクリルガッシュ系は不透明
となっているそうです。

同様にアムステルダムの絵の具も
アクリルカラーが透明、アクリルガッシュが不透明です。

どのメーカーもアクリルガッシュは不透明だと思うので探すポイントにしてください。

紙で描き比べる

絵の具の透明度を比較するため今回は
【透明】【半透明】【不透明】の3つの表記があるリキテックスのアクリル絵の具を使います。

まずは各メーカーの公式ページでも説明されている方法です。

絵の具の透明度は色を塗り重ねた時に前に塗った色が透けるかどうかと言う意味なので下準備として不透明の黒い絵の具を塗ってから試しました。

■透明(ジンクホワイト・イエロー ライト ハンザ)の場合

下地の黒がけっこう透けています。

■半透明(ターコイズ ディープ ・ブリリアント オレンジ)

(明るさの都合上オレンジが黄色っぽくなりましたが…)微妙なところですが透明よりは透けにくいと思います。

■不透明(チタニウムホワイト(アクリルガッシュ)・ブライト アクア グリーン)

アクリルガッシュのホワイトは透ける感じはしませんが、ブライトアクアグリーンはやや透けています。

リキテックスのアクリル絵の具の場合レギュラータイプの不透明よりアクリルガッシュの不透明の方が透けないようですね。

余談ですがターナーのアクリルガッシュの場合はリキテックスのアクリルガッシュと同程度でした。

アクリル板で描き比べる

こちらは塗り重ねではなく背景を白と黒で少し透かした状態で比較します。
(※色は紙に描いた物と同じです)

■透明

けっこう透けるので透明感を出したり、表面を曇らせるような時に使いやすいと思います。

■半透明

意外としっかりした感じなので薄く使えば透明感のある感じに、重ねれば透け具合が少しなくなると言ったところでしょうか…。

■不透明

紙の時と同様にブライトアクアグリーンはやや透けやすいようです。


結果

アクリル板に描く場合は絵の具の透明度よりも塗り方のほうが作品への影響は大きいと思います。

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