ターナーのアクリル絵の具【U-35】はどんな絵の具なのか比較してみた

 

ターナーのアクリル絵の具【U-35】を同メーカーのアクリルガッシュ・リキテックスのレギュラー・ホルベインのアクリル樹脂絵具(ヘビーボディ)と比較してみました!

 

U-35とは?

ターナー色彩株式会社さんのアクリル絵の具の一種で透明度が高く黄変しにくいアクリルが使われているため透明感と耐光性のあるアクリル絵の具だそうです
全色中66色は単一顔料でできているため濁りが少ないのも特徴とのこと。

【色数】

全81色

 

【本体価格】

11ml ¥140
20ml ¥270~390
60ml ¥390~880

(2022年11月確認。色数や価格等はメーカーの都合により変更されることがあります)

その他使う時に参考になりそうな表記はコチラ

光沢度はG…ツヤあり S…半ツヤ M…ツヤ消し

透明度はT…透明  TS…半透明  OS…半不透明  O…不透明
※ちなみに不透明な絵の具はアクリルガッシュのほうが不透明です

 

アクリルガッシュは乾かし方や塗り方、絵の具の色によってはヒビ割れができることもあるのですがU-35は意図的に作ろうとしなければヒビ割れはほぼほぼしないです

 

公式ページでは匂いも低減されているとのこと……
※匂いについて個人的には
ターナーアクリルガッシュよりは少し匂いが強めで他のメーカーよりは抑えてあるのかな?という印象です
油絵具や有機溶剤系のものと比べるとそんなに気にならないとは思います

 

比較してみた

それではU-35とターナーアクリルガッシュ、リキテックスのレギュラー、ホルベインのヘビーボディを比較していきましょう!

ちなみにリキテックスのレギュラーとホルベインのヘビーボディは透明感のあるアクリル絵の具で雰囲気的に近いのかな?と思ったのでこの2つを抜選しました

 

紙に絵の具を出してみた

とりあえずあまり変わりが少なそうな黒系を紙になすりつけた感じがコチラ

ターナーはジェットブラック、リキテックスはランプブラック、ホルベインだけ黒がなかったのでローアンバーを使用しています

U-35は絵の具が1番のなめらかな感じで重ね塗りで色の変化を微調整できそうだと思います

 

黒はツヤ消しになるので乾くと一気にツヤが無くなりましたがツヤありの色だとツヤツヤしてます

 

少し柔らかめなので絵の具を盛る感じにしたいならリキテックスやホルベインのほうが良いかと……

乾く速度はアクリルガッシュとほぼ同じでした

 

プラスチック板に出してみた

白いのは上からU-35、アクリルガッシュ、リキテックス
黄色はU-35とリキテックス(リキテックスの絵の具がちょっと硬くなっていたため)

※ちなみにホルベインは過去に比較した時にリキテックスとターナーアクリルガッシュの間くらいな感じだったので省略しました
ホルベインのアクリル絵の具はどんな絵の具?他メーカーと比較してみました!

これを透かしてみると

リキテックスのレギュラーと同じくらいの透明感!

絵の具の塗り具合でしっかり明暗が出てます

 

削れるか試してみた

私がよく削る作業をすることが多いのでプラスチック板につけた絵の具が乾いてから削ってみました

塗膜の感じがターナーアクリルガッシュとリキテックスレギュラーの間くらいで削れるけど塗膜がバリバリになりやすいのでターナーアクリルガッシュ程キレイに削れはしませんでした

耐水性を調べてみた

プラスチック板に塗って乾いた絵の具に水を垂らして擦っても塗膜が強いのでターナーアクリルガッシュのようにほんのり色水ができるようなことはありませんでした!

ただし、数時間水に浸けた直後に擦ると一部が簡単に剥がれ落ちたので水中に入れたい場合は保護剤は使ったほうが良いです


ちなみに他のアクリル絵の具の耐水性はコチラ→本当に水に溶けない?24種+αのアクリル絵の具の水耐性を調べてみた

 

 

メディウム類が面白い!

表面保護するメディウムや下地のジェッソ、立体感を作るモデリング剤はもちろんなんですけどなかなか個性的なメディウムが多いので紹介していきたいと思います

●ポーリングメディウム

絵の具が混ざりきらないようにするメディウムで専用の絵の具は必要ないので気軽にポーリングアートに挑戦できるのが魅力ですね

リンクのはツヤありタイプですがマットタイプ(ツヤ消し)もあるそうです

 

●ペーパーペースト

紙みたいな質感を出せるのが特徴なので柔らかい印象にしたい時などに使ってみると面白いかもですね

 

●ガラスビーズメディウム

まさかの透明なガラスビーズが入っているメディウム
乾くと透明になる溶剤が入っているので混ぜてみたり描いた上に塗ってみたりで独特の表現ができると思います

 

●クラッキングプライマー

乾燥後するにつれてヒビ割れていくのが特徴でU-35はヒビ割れをほとんどしないのでガッツリヒビ割感を出したい時にオススメ

 

●ストリンギングメディウム

ペンキみたいな液状だけど粘度がある状態にするメディウムで垂らして線を描いたりするときにオススメ

 

●グレーシングメディウム

グラデーションを作りやすくするメディウム
透明度や光沢感を出したい時にオススメ
それと乾くのは遅くなります

 

●シルクスクリーンメディウム

シルクスクリーン印刷をしたいときに絵の具を詰まりにくくしたりすることができるそうです

 

●コースパミスジェル

軽石粉が使われているジェルで乾くとツヤ消し不透明で硬めのザラザラ質感が作れるそうですよ

 

メディウムについてをもっと詳しく知りたい方はターナーさんのリンクページや公式ページを参考にしてもらえるともっとわかりやすいかと思います

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