中国の昔話に、お寺の壁に竜を描いて最後に瞳を入れたらその絵が竜になって飛んでいってしまった【画竜点睛】というものがあります。
これは最後に完成させるための大事な仕上げをすることを意味してますが…
ガラス絵では大事な仕上げを最後にすることはできません!
むしろ大事な部分こそ最初に描くべきなのです。
ガラス絵を描くために重要なポイントなのでしっかり説明しますね。
見るのも逆、描くときも逆
まず基本的にガラス絵は絵の具がついていない面を見せる絵です。
このように塗り重ねたところが見えなくなっていきます。
ここで普通に紙やキャンパスに描くように上に塗り重ねて最後に瞳を描くとすると、おそらく1番最初に塗った下地が見えることになりますね?
この現象にならないようにするには描く順番を逆にする
【大事なところ】=【瞳】から描く
ということになります。
瞳の描き方で説明
肝心の瞳の描き方ですが、これも逆から…
ハイライトや眼球に反射している部分から描く必要があります。
1番大切な部分を最初に描くのに、実は後から修正するとなると1番大変な部分でもあるので極力修正しないようにしたいところでもあります。
ちなみにこの時に透明性のある絵の具を薄塗りにすると後から塗る色が透けたりするので、透けてもらいたくない部分は不透明の絵の具で厚塗りしてください。
このハイライトや眼球に反射している部分が描き終わったらベースとなる色を塗り重ねれば ひっくり返して見たときにキチンと描きたいようになっているはずです。
ベースより暗い色を入れる場合はベースを入れる前に塗っておくと後がラクです。
こんな感じで塗り重ねていく順番を逆にして考えていけば最後に見るときには絵が完成します。
まとめると…
1.とにかく注目したいところやハイライト
2.影の部分や模様など
3.ベースとなる部分
の順番で塗れば大丈夫だと思いますよ!
最後にベースとなる部分を塗るので完成したときの絵の具を塗った面はかなり荒ぶっていると思いますが見せたい面を重視して描いてくださいね!
私の描くガラス絵の詳しい描き方はあまり大きな声で広めたくないので無料メールマガジン【Ri-アニマルアート通信】で発信していこうと思っています。
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