高級感のある美しいイメージを作りたいなら紫を使おう!

紫色ってどんなイメージをですか?

妖しげでお化けのようなイメージだったり、一面美しいラベンダー畑だったり…
もしくはおばあちゃんの髪色を思い浮かべることもあるかもですね。

そんな紫色の不思議な力を引き出せる参考になりそうなお話です。

紫は高級品だった

紫色はローマ帝国皇帝が礼服に使ったり、聖徳太子が冠位十二階で最上位を示す色としたりと位が高い証の高級色となってたそうです。

現代は合成染料などがあるので紫が問題なく作り出せますが、かつてはこの紫色を作り出せる原料が世界中で希少なものしかなかったのです。

どのくらい希少なのかと言うと…

ヨーロッパではとある種類の巻貝の中にパープル腺といわれる部分があってその分泌液を取り出して日光に当てると紫色に変色するものらしいのです。
そんな感じで貝からわずかに採れるもので作っていたので【大量の貝】と【すごい手間】が必要だったのです。

日本ではムラサキと言われる植物の根の皮、別名【紫根(しこん)】を使っていたのですが、こちらも【大量の材料】と【染め上げるための技術が特殊】だったので高級色として扱われていたのです。

※ちなみに紫根は民間療法の薬品としても使われています。

違うものでも色自体を作り出すのが難しかったので高級な色としてイメージされるようになったのかもしれないですね?


豆知識①醤油をムラサキとよぶ理由

お寿司屋さんで醤油をムラサキとよぶ話を聞いたことありませんか?
茶色の醤油をムラサキって…と思うかもしれませんが、昔の日本では醤油が高級品でなんと塩の4倍もの価値があったそうです。

なので同じく高級品の紫色とかけてムラサキと呼んでいたんだそうです。


紫のイメージ

紫が高級品ということで[気品]、[豪華]、[豊かさ]、[美しさ]など裕福なイメージができます。

また逆の性質をもつ赤と青が混じっている不思議な色でもあるので[謎めいた独特の美]、[神秘的]、[どこか危険]、[個性的]、[妖しげ]、[幻想的] などのイメージもあります。

紫色に見える星空は幻想的でどこか危険を感じることもできるのでこちらのイメージが強く見られますね。

紫は作品を美しく魅せる?!

紫色は赤と青を混ぜた色なので赤と青それぞれに紫色を混ぜれば深みのある色にすることができます。

上が紫を混ぜた色。
ちょっと高級感のある色に近づきます。

また、紫色は黄色を引き立てる効果がある色でもあるので黄色やゴールド系の色はきれいに見えるのです。

黄色が多ければ黄色が引き立つのでよく見えます。

ちなみに絵の具ですが基本的にバイオレットがあれば大丈夫です。
ただターナーアクリルガッシュのバイオレットは固まりやすいのであまり使わない場合は違う紫系の色を用意しておくと便利だと思いますよ!

↑普段使っている絵の具(左からバイオレット、江戸紫、紅藤)


豆知識②おばあちゃんの髪色が紫

たまに見かける紫色の髪の毛のおばあちゃんはオシャレのために勝負した証かもしれません。

なぜなら日本人の白髪は黄色まじりなので紫を淡~くいれると綺麗な白に見えるようになるからなのです。

この紫の染まりやすさが人それぞれなのでキレイな白髪になるための賭けをしたオシャレさんということです。

もしかしたら全力で紫にしている方のオシャレさんという場合もあるかもしれませんけどね

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