ターナーってどんなメーカー?
正式には
【ターナー色彩株式会社】
と言う日本のメーカーさんです。
絵の具なら
【ターナーアクリルガッシュ】、
DIYをする方なら【ミルクペイント】
など聞いたこと見たことがある方が多そうな絵具や塗料を取り扱っています
※絵の具はアクリル以外にもポスターカラーや水彩等あります
どんなアクリル絵の具があるの?
アクリル絵の具の中でもメインは【アクリルガッシュ】だと思います。
普通色の他にパステルやグレー系のグレイッシュ、混色用のミキシング、蛍光色などに色分けされているものや ラメやパール、メタリックのようなキラキラしたりする特殊な絵の具など多々
他には
日本画のような質感や色合いを出せる
【ジャパネスクカラー】
布に描けば色落ちしにくい
【布えのぐ】
なめらかでツヤと透明感があり、盛ってもひび割れにくい
【U-35】
その他にも工作用、大容量絵具や塗料など・・・興味がある方はコチラ↓
ターナーのアクリル絵の具で大容量を使いたいときは塗料にも注目!
ターナーガラスペイントはガラス絵で使いやすいのか実際に試してみた
全体的な使用感
●ターナーアクリルガッシュをメインに使っている私の感想ですが全体的に乾燥するのが早いのでどんどん描きたい方向けだと思います
★気がついたらパレットで絵の具がカピカピになってしまう私のような…
そんなに早く描ける自身がない方は少しずつ絵の具を出して使うか、水で湿らせたペーパーパレットやスポンジの上に絵の具を出しておくと乾くのが遅くなるのでちょっとだけ工夫すると快適になります
両方合わせて使うと絵の具をムダに固めずに済むのでオススメ!
ペーパーパレットとかについて詳しくはコチラにまとめました→あぁ、乾いてる…。使ってる最中のアクリル絵の具の乾きを遅くする方法と保管方法
●他のメーカーと比べると一部を除いて乾燥後の絵の具はアクリルの塗膜感よりも顔料の粉っぽさのほうが強いので厚塗りしたあとに削ったりもできます
●乾燥後の耐水性は一部を除いて少し低いのでパレットとかだとしばらく水につけたあとに擦ると落ちやすいです。
耐水性が必要な作品として描く場合は仕上げ用のニスを塗ると水にしばらく漬けた後に擦っても落ちなかったので安心です。
●ラメや玉虫色など仕上げに使うような特殊色は他のメーカーにはないものが多いので仕上げ用に使ってみるのも良いと思う
シリーズごとにまとめました
ターナーアクリルガッシュ(普通色)
発色のキレイな不透明絵の具で
乾燥後の色の変化も少ないのが特徴です。
カラーバリエーションも多く、国内では入手しやすいので不透明アクリル絵の具を使いたい場合はオススメです
絵の具の固さはノーマル〜ハードタイプな印象ですが一部だけ色によっては乾燥が早くベリーハードになってしまうこともあります。
【色数】
約78色
【乾燥時間】
20~40分
完全乾燥は1日以上
【本体価格】
11ml 140円
20ml 290円
40ml 530円
100ml 1100円
※色数・価格は2022年9月に確認したものです。メーカーさんの都合により変更されることもありますのでご注意ください(以下の絵の具も同様です)
(特殊色の一部を除いて)絵の具を盛って乾かすと割れやすい傾向がつよいので盛りたい場合は何度も重ね塗りする必要があります。
それと着色する物によっては絵の具が剥がれ落ちやすいので必要に応じて補助剤(木やガラス、金属用があります)を使うと剥がれにくくなります。
パステル
基本的には普通色と同じです。
パステルのような淡い優しい色合いのシリーズで何より普通色を毎回使って色を作るよりも安定して同じ色なので混色が楽チン!
そのままはもちろん、少量だけ使いたいときやちょっとだけ色を変えたい時に安定して色を作れたりするので便利です
【色数】
15色
【乾燥時間】
20~40分
完全乾燥は1日以上
【本体価格】
11ml 140円
20ml 290円
グレイッシュ
パステル同様普通色と同じです。
グレーが混ざっているカラーなので暗すぎず明るすぎずの落ち着きのある色合いのシリーズです。
たぶん少し白を加えるとパステル系のくすみカラーが作りやすいのでパステル系と一緒に使っても面白そうな色だと思います
【色数】
6色
【乾燥時間】
20~40分
完全乾燥は1日以上
【本体価格】
20ml 290円
ミキシング
混色向けの絵の具で普通色同士で混ぜるよりもムラできにくい絵の具です
ミキシングホワイト・ミキシングマゼンダ・ミキシングバイオレットの3色
そのまま使うと薄く感じます(ちなみにランプブラックも似たような感じだと思ってます)
気がついたらシリーズではなく普通色の方になっていたので価格は普通色をご確認くださいね
ルミナス
蛍光色です。
ブラックライトに当てればより明るく光っているように見えるのでブラックライトを使う環境だとより楽しめる絵の具だと思います。
注意点は蓄光ではないので暗いところ光って見えたりはしません
【色数】
6色
【乾燥時間】
20~40分
完全乾燥は1日以上
【本体価格】
11ml 200円
20ml 410円
40ml 800円
白より白い?!ターナーアクリルガッシュの蛍光ホワイトを使ってみた
メタリック
ゴールドやシルバーなどの光沢のある金属系の色です。
アンティークカラーもあるので頑張って混色しないでも簡単にアンティークカラーが使えます
普通色の絵の具を混ぜると光沢感が薄れていくので絵の具の割合とかその辺りはお好みで
【色数】
9色
【乾燥時間】
20~40分
完全乾燥は1日以上
【本体価格】
11ml 200円
20ml 410円
40ml 800円
どうしても自作してみたい方は参考にしてみてください
ターナーのパールカラーでメタリックカラーに近い色を作ってみました
パール
光沢と透明感のあるパールのような色合いのシリーズです。
顔料と溶剤が分離してることもありますが…
下地によって見え方が変わるので仕上げにほんのりキラキラさせたい時などに使いやすいです。
たぶんネイルとかやってる方にも使いやすいと思います。
【色数】
6色
【乾燥時間】
20~40分
完全乾燥は1日以上
【本体価格】
11ml 200円
20ml 410円
40ml 800円
カラーパール
ほぼパールと同じですが比べると不透明度が強いような感じのシリーズです。
ガッツリキラキラさせたいときや混色したいときはコチラがオススメ!
たぶん
公式サイトだと専用ページがあったりなかったりしてるのが気になるところ
【色数】
18色
【乾燥時間】
20~40分
完全乾燥は1日以上
【本体価格】
20ml 450円(だと思う)
ラメ
名前通りラメが入っているシリーズです。
けっこうネイルとかでも使われてることが多いそうですよ!
画像の物は顔料が入っていないのでラメだけのものですが、ラメの色や顔料の有無が違うので下地の色によっても見え方が様々だと思います
普通色との混色は普通色の絵の具でラメが見えにくくなるのであまりオススメしないです
他のメーカーでは無いシリーズだと思われます
【色数】
13色
【乾燥時間】
20~40分
完全乾燥は1日以上
【本体価格】
20ml 410円
ターナーのラメカラーって何に使うの?使ってみたら意外な発見をした
ジャパネスク
パッケージに【和】と書いてあるので分かりやすいですね。
一部を除いて日本画のような色合いとザラザラした質感が特徴です
普通色よりも盛ると割れやすいことが多いので注意が必用ですが気軽に日本画のようなタッチで描けるので興味があれば使ってみると良いかと思います
色分けされていませんが特殊色もあって
一部を紹介すると
胡粉(普通色の白はチタニウムホワイトですが胡粉は貝殻が使われています)
金属系のキラキラ感がある緑金や青銅色
見る角度によって色が変わる玉虫色があります
左から玉虫色(紺/紫)、緑金、比較用の黒緑
玉虫色を角度を変えて撮影ver
詳しくはコチラで普通色と比べてます↓
ターナーアクリルガッシュの普通色とジャパネスクカラーの違い
U-35
ターナー初なんじゃないかな?ガッシュではないアクリル絵の具です!
塗ってみるとサラッとした感じで絵の具を盛ってもひび割れにくいです
個人的には使い心地が良く感じます
ツヤの有無や透明度は各色で違うので場合によっては裏面の表記を確認してからの方が良いかなと思います。
※表記が記号のみなので何だこれって思った方は公式ホームページに説明があったのでそちらをご確認ください。
アクリルガッシュシリーズよりほんの少しだけ乾くのがゆっくりめな印象
【色数】
81色
【乾燥時間】
20~40分
完全乾燥は1日以上
【本体価格】
11ml 130円
20ml 270~390円
60ml 390~880円
他のメーカーと比べた場合はコチラ↓
ターナーのアクリル絵の具【U-35】はどんな絵の具なのか比較してみた
暗黒ブラック
とても反射の少ない黒で暗いところだと通常の黒よりも見えにくくなるのが特徴です
表面を磨いたり保護剤を塗ったりすると反射するようになるので注意
公式サイトによると水に濡れないように、
乾いた後に手で触ったりしないように、
塗膜を大きく動かすと割れる可能性があるとのことです。
1色
【乾燥時間】
20~40分
【本体価格】
20ml 410円
40ml 800円
色んな黒と比較したのはコチラ↓
どんな黒さ?ターナーアクリルガッシュの暗黒ブラック使ってみたよ
アーティストカラー
他のシリーズとは違い乾くのがゆっくりなシリーズです。
乾くのがゆっくりなので作業にゆとりを持てたり、普通色と比べると色数は少ないですが盛っても割れにくいので先に土台として盛った後に色を塗ったりと幅広い使い方ができます。
(現在は廃番となっていますので気になる方は在庫のみなので早めに購入したほうが良いかと……あとは中古で探すことになるかと思います)
ゴールデン アクリリックス
ターナー色彩株式会社から発売されていました
メーカーはアメリカのGoldenArtist Colors,inc.です。
質感はターナーアクリルガッシュと似たような感じですが、完全に不透明ではないような感じです。
特殊色はイリデッセントと表記
(現在はゴールデンアクリリックスシリーズ全体が廃番となっていますので気になる方は在庫がある店舗か中古をお探しください)
【色数】
89色
【乾燥時間】
20~40分
完全乾燥は1日以上
ゴールデン オープン オープンアクリリックス
ゴールデン アクリリックスよりも乾くのがゆっくりなシリーズです。
【色数】
約40色
【乾燥時間】
2週間以上
ゴールデン フルイド
色合いはゴールデン アクリリックスそのままの液状絵の具です。
通常の絵の具は描きやすいように水で薄めることで顔料濃度自体も薄まってしまいますが、コチラすでに液状なので顔料濃度が薄まることなく使えます。
特殊色はイリデッセントと表記
【色数】
65色
【乾燥時間】
20~40分
完全乾燥は1日以上
布えのぐ
ターナーアクリルガッシュの布に描いて洗濯しても色落ちしにくい特殊な絵の具で普通色のほか日本の伝統色シリーズもあります。
ステンシルやシルクスクリーン用の絵の具をなめらかにするメディウム、簡単にグラデーションを入れやすくするためのメディウムもあるそうです。
ちなみに通常のターナーアクリルガッシュに布に描くための補助剤(ターナーから販売されています)を混ぜることでも同様の効果が得られるそうです。
【色数】
45色
【乾燥時間】
20~40分
完全乾燥は2日以上
【本体価格】
20ml 270円
以下はターナーのアクリル絵の具の購入リンクをまとめたものです。店舗に行ったり探したりするのに手間をかけたくない方はご利用ください。
(リンクはセットがあるものだけセットで載せています。単色だと数が多すぎて載せきれないので各シリーズ1つずつとさせていただいてます)
普通色セット
アクリル絵の具が初めての方はパレット付きのこちらがおすすめですね。
水彩画用のプラスチックパレットと比べると絵の具が落としやすく、深さがある面もあるので少し量が必要な時は色作りがしやすいです。
その他パレットについては実験が終わり次第まとめますのでしばらくお待ち下さい
パステルカラー
このパステルカラーだけで描いても面白そう……
グレイッシュシリーズ
色はグレイッシュベージュ・グレイッシュブラウン・グレイッシュレッド・グレイッシュグリーン・グレイッシュブルー・グレイッシュパープルがあるそうですよ!
ミキシング
ガラス絵を描くことがほとんどな私的にはこの薄い感じがハイライトを入れたりするのに使いやすいことが多いので使い方によってはそのまま使用もできます
ルミナス
色は蛍光ホワイト・蛍光レモン・蛍光グリーン・蛍光レッド・蛍光オレンジ・蛍光ローズ
ちなみにルミナスよりも蛍光で調べたほうが商品検索しやすいかもです。
ラメカラー
考えてみればパウダー状のラメを振りかけるよりも簡単でマニキュアより早く乾くのでラメを使う方からしたら使いやすそうですね
メタリック
機械とか彫金風にしたいときとかアクセントに入れてみたりしたいときに使ったら楽しそう
パール
色はパールホワイト・パールレッド・パールライラック・パールブルー・パールグリーン・パールイエロー
パールホワイトに少量の普通色を混ぜて色を変えてもキラキラ感は残っているので普通色との混色は可能です。
普通色の割合が増えるとキラキラ感は減ります。
カラーパール
ジャパネスクカラー
個人的にアクリル絵の具を使ってる人に一度は使ってみてもらいたいくらいお気に入り
玉虫色は赤/紫・青/青緑・黃/黄緑・緑/濃緑
の4色
キラキラしてるタイプは9色
このシリーズとミルクペイントだけは巾着入りがあるので、他国では取扱いが少なかったり送料込みで高い場合もあるので絵の具で絵を描く習慣のある海外の人へのプレゼントとして贈ってみるのも面白いかと思います
(私は日本画も好きな絵描きの英国に住む友人に送りつけたらもの凄く喜んでくれました)
U35
暗黒ブラック
アーティストカラー
(なくなり次第リンクが消えます)
布絵の具
日本の伝統色シリーズもあります
布用ではない絵の具で布に描くとき用のメディウムです
コメント・質問はお気軽にどうぞ