カメが冬眠を始められる状況を作ってあげよう!
多くのカメさんは気温が15℃以下になり始めると食欲がなくなり冬眠の準備を始めます。
☆このとき断食状態になりますが心配せずに無理にゴハンを食べさせないであげてください!
この断食をしないとお腹の中に残っている食物が冬眠中に腐ったりと・・・
病死してしまうことがあるので出しきってもらう必要があるのです。
そして冬眠が始まったら5℃前後をキープするようにしましょう!
あまり温かくしてしまうと上手に眠ることができず無駄に体力を消耗して衰弱してしまうことがありますし、
霜や氷ができるような寒い環境は凍死してしまうので注意が必要です。
こんなカメは冬眠させてはダメ!
・生後1~2年未満の赤ちゃん
まだ赤ちゃんカメさんの場合どんなに元気でも体調を崩しやすかったり体力も少ないので冬眠させない方が安全です。
・年間を通して暖かい地域の種
冬眠を必要としない地域の種類カメさんを冬眠させるのは冬眠できるカメさん以上に体に負担がかかる状況になります。
また、冬眠も食事もとれずに体力だけを消費して衰弱してしまうこともあります。
・病気などで弱っている
弱っているのですから冬眠どころではありません。
しっかり保温して療養してあげてください。
・夏場に食欲が無かった
カメさんにとって夏場が1番食欲のある季節です。
この時に体に貯めた栄養が冬を乗り越えるエネルギーになります。
それと私個人の意見としてもう1つ
・成体になるまでに1度も冬眠をしたことがない大人なカメ
年間を通して暖かい地域の種類のカメさん同様な状況になることがあります。
ヒトで例えるなら生まれも育ちも沖縄県民の人が単身赴任で北海道でしばらく過ごさないといけないような状況です。
もし思いつきで始めるならやめた方が良いです。
どうしても今後冬眠させるために慣らしたいのであれば短期間(1~2ヶ月くらい)だけ様子を見つつの冬眠方法がオススメです。
(※病気のような症状や明らかに弱っているようだったらすぐに加温して冬眠を中止してください)
水棲カメの冬眠準備
水棲カメの場合は【地中】か【水中】で冬眠することができます。
・地中の場合
土を掘って潜っていくのですが水棲カメの場合ある程度湿った土でないと乾燥しすぎてしまいます。
なので最低でも30cm以上ある深めの容器に少し湿っている土やミズゴケを20~30cmいれ
表面に落ち葉を軽く散らし、定期的に霧吹きで湿らせてあげてください。
※カメさんは自分で穴を掘れるので土の上に置いてあげるだけで大丈夫です。
絶対に埋めないでください。
室内であれば大丈夫だと思いますが、霜が当たらない気温が5℃前後をキープできる場所で暗くしてあげると冬眠できる環境になります。
蓋をする場合は呼吸できるように穴があいているものにしてください。
・水中の場合
室内の場合は大丈夫だと思いますが、表面に氷が張っても底の方は凍らないくらいの深さの水深が必要です。
カメさんが水底でジッとすることが増えてきたら水深を深くして、落ち葉やミズゴケを入れておくと冬眠しやすくなるようです。
(落ち葉はアクがでるので気になる場合は事前に1~2ヶ月水に浸けておきましょう)
室内であればシェルターなどの隠れられる物を入れて暗くしてあげるだけでも大丈夫です。
水換えは必要無いですが、水が蒸発して減るので定期的にカメさんを起こさないように水をそっと追加してあげてください。
ちなみに水中冬眠の場合は時々起きて天気が良い日は甲羅干ししていたりすることもあるので無理に暗くしなくても大丈夫だと思います。
それと、
もし屋外にプラケースを置いて冬眠させる場合は寒すぎるとプラケースの側面でも中が凍ることがあるのでダンボールやシートなどで保護しておいた方が良いです。
リクガメの冬眠準備
まず屋外でリクガメを飼育している場合は屋内に入れましょう!
日本多くの地域では冬に霜柱が立ちますが
これは土に水分が多いから起きる現象でリクガメが屋外で冬眠できない理由にもなります。
冬眠できるリクガメのほとんどは乾燥地に生息しているので寒くても霜柱が立つことは無いですし雨も少ないので地面が凍ることがほとんどありません。
なので体温調節をするために地表に近いところで眠っていることもあるそうです。
原産国と同じことを霜柱が立つ日本でしてしまうと凍死してしまうことになるので屋外で冬眠させるのは控えましょう!
室内で冬眠する場合は掘って埋まれるように少し深めに土を入れて、5℃前後をキープできる暗い場所に置いてあげれば大丈夫です。
冬眠から起こすには?
天気予報と相談しつつ気温が20℃くらいをキープできるときに晴れが続く日を選んで、日に当ててあげると自然に起きやすいです。
もし緊急の場合は明るい場所に置き数時間かけてヒーターなどで室温や水温を上げて様子を見てください。
冬眠から起きたあとは?
元気なカメさんであれば冬眠から起きたあとその日~数日以内に食事を摂ることができます。
リクガメの場合は脱水状態になっているので水分の多い物を与えたり、お風呂に入れて上げてください。
冬眠できないこともある
カメさんによりますが同じ環境で飼育していても冬眠が長いカメさんもいれば冬眠しても短期間しかしないカメさんもいます。
中には冬眠せずに元気にゴハンを食べれるカメさんもいるので無理に冬眠させないでカメさんに合わせてあげると良いと思いますよ!
→【室内】カメが冬眠する気温はどのくらい?わが家のカメ達の冬眠事情
コメント・質問はお気軽にどうぞ