「ガラスに下書きをしたいのですがどうするんですか?」
と質問を頂いたので私が思い付く限りの
3つの方法
・ガラスに直接に下書きを書いて後から消す
・ガラスに直接書いた下書きを消さずに輪郭線として残す
・ガラスには下書きしない
を詳しく紹介するので自分にあった描き方の参考にしてもらえればと思います。
ガラスに下書きできるものは?
自由度の高い紙と違い
ガラスやプラスチックはその特性に合わせた下書きの方法が必要になります。
なので描けるものとそれぞれの特性を説明しますね!
油性ペン
ガラスに書くならオススメ!
後から下書きを消したいなら扱いやすいです。
下書きを落とすときは除光液などで簡単に落とせますが、プラスチックは素材によっては表面も溶かしてしまう(白くなり戻すのが大変です)可能性があるので注意が必要になります。
カーボン紙
一応描けます。
メリットと捉えるかデメリットと捉えるかは人それぞれですが・・・
指で軽く擦れば消せます。
![](http://ri-animalart.com/wp-content/uploads/2019/09/dsc_39617512370057397038741.jpg)
ゲルインクボールペン(SARASAとか)
インクを乗せるようにして描きます。
輪郭線として残す時にキレイに描きやすいですが、インクが完全に乾くのを待つのに時間が必要です。
こちらも簡単に消せます。
※なお普通の油性ペンでは描けません
![](http://ri-animalart.com/wp-content/uploads/2019/09/dsc_3962680772519520930087.jpg)
絵の具
絵の具の種類やメーカーで違いがあります。
もし下書きを消したいなら
【ポスターカラー】がオススメ!
ポスターカラーは水彩絵の具の1つでガラスに塗っても弾きにくく、乾いても水で落とすことができます。
下書きを輪郭線として残す場合はガラス絵を描くときに使う絵の具で描けばOK!
コチラも線がキレイに見えやすいです。
ポスターカラーについてはコチラ
ポスターカラーとアクリル絵の具は同じ?この2つの違いを比べてみた
下書きの方法
最初にお話した3つの方法について詳しく説明していきますね!
ガラスに直接下書きを書いて後から消す方法
やり方
1. 紙に描いた下書きの上にガラス(画像はプラスチック板使用)を置き紙の下書きの線をなぞります。
(油性ペン使用)
2. 下書きを書いたガラスをひっくり返し色を塗ります。
※これが裏面になります
3.塗ったものが乾いたら下書きをした面に戻し下書きを落とします。
油性ペンのところですね(他の2つは消しました)
![](http://ri-animalart.com/wp-content/uploads/2019/09/dsc_39627410755295973871448.jpg)
ひっくり返して色を塗戻します。
![](http://ri-animalart.com/wp-content/uploads/2019/09/dsc_39632738569941715157236.jpg)
油性ペンで書いた部分を消します。
![](http://ri-animalart.com/wp-content/uploads/2019/09/dsc_39644576687011992082709.jpg)
メリット
完成したときに紙に描いた下書きと反転しません!
(※何も写さずにガラスに直接描いた場合は除きます)
デメリット
絵の出来上がり具合を確認したいときに描いた線がちょっとジャマなのと、
下書きに使う道具にもよります。
※余談ですが、このまま下書きを消さないという選択もあります。
ガラスに直接書いた下書きを輪郭線として残す方法
1.前の説明同様、
紙に描いた下書きの上にガラス(画像はプラスチック板使用)を置き紙の下書きの線をなぞります。
2.下書きの線を満足いくまで書き終えたら触っても落ちないくらいに乾かします。
3.そのまま下書きの上に色を塗ります。
![](http://ri-animalart.com/wp-content/uploads/2019/09/dsc_39638325127473058741344.jpg)
画像の油性ペンと書いてない方です。
4.乾いたらひっくり返せば表面になります。
![](http://ri-animalart.com/wp-content/uploads/2019/09/dsc_39657085663526239092806.jpg)
画像はアクリル絵の具使用です。
アクリル絵の具の場合は爪楊枝で絵の具の部分を削り落とすことで線を細くすることができます。(頭の部分だけ線を細くしています)
メリット
下書きを消す場合のデメリットは無くなります。
デメリット
紙に書いた下書きとは反転します。
下書きが乾く前に色塗りをしてしまうと下書きの色と混じってまうことがあるので注意が必要です。
ガラスに下書きをしない方法
こちらは私が普段使っている方法です。
1.紙の下書きを用意し、その上にガラスを置きます。
![](http://ri-animalart.com/wp-content/uploads/2019/09/dsc_39424041237068934977225.jpg)
2.そのまま色を塗ります。
3.完成まで表面にひっくり返して確認しながら色を乗せます。
![](http://ri-animalart.com/wp-content/uploads/2019/09/dsc_39576357914564960585592.jpg)
メリット
できあがりの絵を確認しながら描きやすく、輪郭線が消えたり混ざってしまったりする悲劇は少ないです。
デメリット
紙の下書きからズレやすいので絵を描きながらの微調整が必要になります。
塗るときの場所や順番をしっかり把握していないと塗りにくいので正直なところ頭を悩ませられることは多々あります。
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