良い絵の具・悪い絵の具
言い方は色々ありますが
【良い絵の具について】結果から言ってしまうと
これが良い絵の具だ!
と断定はできません。
それは作品に求める絵の具の質はそれぞれだと思うからですね。
例えば
透明感がある作品を描きたい場合には
【単一顔料】と言われる他の顔料が一切混ざっていない物を使った方が濁りがなく発色の良い色になりますし、そうなると不透明の絵の具は合いません。
(※天然材料を多く使っている絵の具がほとんのなので不要な物質の選別が行われていたりなどとても手間をかけて作られています)
他には
素材によっては接着力の強い絵の具を使わないと描けない! とか
目立つようなハッキリした色合いにしたいなら不透明絵の具を使った方が強調される作品になりやすかったり・・・。
私は普段ガラスやアクリル版に描いているのですが、透明水彩絵の具だと接着力が足りず絵の具が乗らないので合いませんし、
透明度の違う絵の具を使い分けることで表現の幅を広げられたりもしています。
良い絵の具については断定はできませんが
【質の良くない絵の具】
についてはどんな絵の具にも共通しているところがあるので参考にしてもらえればと思います。
質の良くない絵の具のメリット
質の良くない絵の具にもメリットはあります。
察してる方もいると思いますが
【値段が安い!】
とにかく絵の具を使う練習したい場合や
イベントなどで一時的に大量に使用したかったり長期保存する予定が無い場合には嬉しいものですね。
質の良くない絵の具のデメリット
質の良くない絵の具は粗悪な原料が使われていることが多く、
顔料(色のもとになるもの)の量を減らして増量剤でかさまししてるものや
着色・強度改善などの混合剤なども混ぜられていたりします。
※なおメーカーさんの努力によって絵の具に特殊な特徴を出すために混合剤を入れている場合もあるので一概には言えません。
このような質の良くない絵の具のデメリットは3つ
1・顔料の量が少ないため【発色に問題があることがある】
「ブラック」と記載されている絵の具でもこのくらい色の違いがあることも・・・。
質の良くない絵の具はセピア色に近いブラックになっています。
この色比較についてはコチラ
100円ショップのアクリル絵の具の長所と短所まとめてみました!
2・毒性の強い顔料も使われることがあるため【安全性に心配がある】
ある程度しっかりしたメーカーのものであれば毒性のある絵の具の場合は注意書が絵の具のチューブやメーカーの公式ページ内にあることがほとんどです。
APマークは安全性のあるものなので参考に!
心配があるのはメーカーの商品紹介のページもなく注意書なども一切ないものになります。
3・劣化の早い原料が使われることもあるので【保存性に問題がある】
変色するのが早かったり、簡単に乾燥後の絵の具が剥がれ落ちたりします。
まとめ
実際に使ってみないと分からないものですが
色1つとっても質は様々なので絵の具の質にこだわりたいのであればメーカーさんの商品紹介のページを熟読したり、問い合わせてみるのも1つの手段かもしれませんね!
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