
水彩絵具と油絵具、両方の使い方もできるアクリル絵の具ですがその幅広い使い方ができることもあってかメーカーによって絵の具の性質も様々!
なので目的別に使いやすそうなアクリル絵の具をご紹介するので参考にしてもらえればと思います。
※なおランキング形式ではありません。
メーカーごとに調べたい方はコチラを見ていただいたほうが早いです
→【アクリル絵の具】15のメーカー商品それぞれ調べてみました!
入手のしやすさ
ネットで購入する場合は海外輸入系の絵の具でなければ問題なく購入できますが、 画材屋さんなどの店舗で購入したい場合はお求めのものが無いことの方が多いです。 なので画材屋さんで入手しやすい絵の具についてです。
国内で入手しやすいアクリル絵の具は
【リキテックス レギュラー】
と
【ターナー アクリルガッシュ】
になると思われます。
リキテックスは・・・
アメリカ発の絵の具なので国内外問わず入手しやすいです。 なおガッシュやソフト等の有無は店舗によって変わります。
リキテックスの絵の具について詳しくはコチラ
→いったい何が違うの?リキテックスのアクリル絵の具5種の違い
ターナー アクリルガッシュは・・・
国内メーカーのアクリル絵の具で色数も流通量も多いので国内なら入手しやすいです。 (画材屋さん以外にも東急ハンズにもよく置いてあったりします)
ターナーのアクリル絵の具について詳しくはコチラ →
価格
値段だけ載せてしまうと内容量の違いなどには注目しにくいので、大容量も含めて比較できるように全て20mlの量になるような価格で計算してみました!
メタリック等の特殊色も含めているので原料の都合上、値段の幅が広い物もありますが簡単に表にしてみるとこんな感じです。

※クサカベのアキーラがアッキーラになっていました。スミマセン。正式には【アキーラ】です。
とにかく安くて大量に使いたいなら ・・・
phoenix(中国産)
※現在入荷が困難のためリンクはありませんが100mlが120円前後で販売されているものもあります。
安すぎて絵の具の安全性や質に不安があるなら
ホルベインのオーロラやマット(国産)
リキテックスのベーシック(中国製)
辺りがオススメです。
高品質なアクリル絵の具を選びたい場合は安すぎない絵の具で、自分の使いやすさや好みで選ぶと良いかと思います。
ちなみに品質のあまり良くない絵の具は低品質な原料やカサ増しに色々入っていたりするので発色や保存性がイマイチになったりします。
絵具の品質のことについては近々まとめるのでお待ちください。
透明
【アクリルカラー】とも呼ばれる透明アクリル絵の具で、透明感を活かしたり重ね塗りすることで色に深みを出したりすることができます。
オススメは
リキテックスの レギュラー や
レギュラーよりも質の良い プライム
リキテックス プライムって他のリキテックスシリーズと何が違うの?
リキテックスのレギュラーに近い使い心地のホルベインのアクリリックカラー
ホルベインのアクリル絵の具はどんな絵の具?他メーカーと比較してみました!
輸入品で入手が難しい
ターレンスのレンブラント
※現在入荷が困難のためリンクがありません。
は使いやすいです。
未使用ですがマイメリも良いかと。
不透明
【アクリルガッシュ】と呼ばれることが多い不透明絵の具です。
重ね塗りで下の色を塗り消せるのが特徴でベタ塗りやハッキリした表現をしたい時などに使いやすいと思います。
オススメは
耐水・接着力の強い
リキテックス アクリルガッシュ
ターナーのアクリルガッシュシリーズ
独特な質感のターナーのジャパネスクカラー
ジャパネスクカラーについてはコチラ
→ターナーアクリルガッシュの普通色とジャパネスクカラーの違い
紹介している中でも不透明で下地としても使える ホルベイン マット
盛るなら
油彩のように絵の具を盛って使いたい場合は絵の具の固さやひび割れのしやすさ等あるので下記のような物がオススメになります。
リキテックスのレギュラーやガッシュ
リキテックス アクリル絵具 リキテックスカラー レギュラータイプ チタニウム ホワイト 65 20ml(6号) (SOFTと記載されているもは柔らかいのでお間違えの無いように!)
リキテックス アクリル絵具 リキテックス ガッシュ・アクリリック チタニウムホワイト 10mL (リキテックスの【ガッシュ+】と言うものは柔らかいのでお間違えの無いように!)
ホルベインのアクリルカラー[ハードボディ]オーロラ、マット
レンブラント
※現在入荷が困難のためリンクはありません。
ゆっくり乾くクサカベ アキーラ
早く乾く
下記の遅く乾く絵の具でなければあまり変わりはないです。
早く乾かしたい場合は厚塗りや水をほとんど使用せずに薄塗りを何度も繰り返した方が早いかと思います。
遅く乾く
多くのアクリル絵の具よりもゆっくり乾くので作業に余裕をもってしたい時にオススメです。薄塗りだと早く乾いてしまう場合もあるので注意!
速乾性の絵具よりひび割れや縮みが少ないのが特徴。
クサカベ アキーラ
ターナー ゴールデンオープン
ターナー アーティストカラー
ニッカー アクリルガッシュ
ニッカーのアクリル絵の具はどんな特徴があるの?実際に購入して調べてみました
接着力
簡単に幅広い素材に描くことができるアクリル絵の具ですが、プラスチックやガラス・金属等のツルツルした物に描く場合は剥がれやすいことがあります。
専用のメディウムを使うことで他の絵の具でも剥がれにくくすることができますが、ここではそのまま使っても剥がれにくいアクリル絵の具をご紹介してます。
リキテックス
リキテックス製品であればOK!ただしパレットのようなツルツルしたものだと簡単に剥がせる場合もあります。
レンブラント
※現在入荷が困難のためリンクはありません。
クサカベ アキーラ
(耐水性が若干気になりますがこの中でも1番接着力があります。)
耐水性
アクリル絵の具は基本的には完全に乾かしてしまえば耐水性になります。
水に1ヶ月くらい浸しても落ちませんでしたが、一部は濡らしたあとに指でゴシゴシ擦ると水滴が濁る程度に落ちるので(※完全には落ちませんでした)濡らして指でゴシゴシ擦っても目に見える変化が起きなかった絵の具です。
リキテックス (ベーシックは除く)
ホルベイン (ガッシュは除く)
ペベオのvitrea160
(アクリル絵の具ではありませんがその他溶剤系絵の具も落ちませんでした)
後は微妙に水滴が濁るような・・・
ターナーやクサカベは確実に少し溶けるので仕上げに保護用のニスを塗ると防げます。
詳しくはコチラで実験をしていますので気になる方はご確認ください。
→本当に水に溶けない?24種+αのアクリル絵の具の水耐性を調べてみた
クセの少なさ
日本の小学校の教育で使われる絵の具の大多数が水彩絵具なので、この水彩絵具に近い感覚で使えるアクリル絵の具です。
紹介しているメーカーさんも教育用の水彩絵具を取り扱っていてるので、とりあえずアクリル絵の具を使ってみたい方にオススメ。
サクラ
ぺんてる
特殊系
各メーカーさんのオリジナル感の溢れた絵の具です。
マニキュアに入っているようなラメの入っている ターナー ラメカラー
ラメカラーについて詳しくはコチラ →ターナーのラメカラーって何に使うの?使ってみたら意外な発見をした
日本画用の絵の具を再現した
ターナー ジャパネスクカラー
布に描いて洗濯で色落ちしにくい
ターナー 布えのぐ
まるで鉛筆のような質感の
ターレンスアムステルダムのグラファイト
光をためて暗闇で光る蓄光絵の具
マイメリ アクリリコ フォスフォレッセント
布やガラスなどにも幅広い描きかたのできる ペベオのセタカラーシリーズ
オーブンで定着できちゃうガラス用アクリル絵の具 ペベオのvitrea160
オーブンで定着できちゃう陶磁器用アクリル絵の具 ペベオのポーセン150
【フランス生まれの絵の具】ペベオのガラスにも塗れる絵の具とは?
以下アクリル絵の具ではありませんが
乾くと蜂の巣みたいな模様になる
ペベオのファンタジープリズム
乾くと月面のような模様が出てくる
ペベオのファンタジームーン
各メーカーごとに調べたい方はコチラでご確認できます。
コメント・質問はお気軽にどうぞ