私の家は動物が多いのでよく最寄りのペットショップに行くのですが、そこのスタッフのお姉さんが毎日 爬虫類達に話しかけながら1匹ずつ健康状態を確認してる姿がとても素敵なんですよ!
そんな素敵なスタッフさんがいるペットショップに先日【W.C】と表記されているロシアリクガメがいたのですが…
さて【W.C】ってなんのことでしょうか?
あっ、トイレの略ではないですよ!
ワールドカップとかワールドチャンピオンの略だとカッコいいかも知れませんが違うんですよ。
【Wild Caught】と言う言葉の略でして、
-野生生物を捕まえてきてそのまま飼育している状況-
と言う意味になります。

実はこの【W.C】のカメさん(生物)を飼育するのに大きな問題が2つあるんですよ!
①寄生虫問題
連れてこられてすぐの場合は確実にいるそうです。
▲フンに混じって出ることが多いので
新鮮なフンをビニールに入れておくと確認しやすいですし病院での検査に役立ちますよ!
外国に生息しているカメは(他の生物もなんですけど)
住み着いていた場所から捕まえられて、
初めて車や飛行機などに乗せられ
長時間の移動などを経てようやくお店などに到着します。
これは人であっても疲れてしまいますよね?
特に入荷してすぐに購入した場合は環境の変化のストレスが多すぎて抵抗力が少なからず落ちてしまいがちです。
そこに寄生虫がいるとカメさんの体を元気に維持ためのエネルギーが寄生虫に吸いとられてしまい弱らせてしまったり、亡くなってしまうことも考えられるのです。
さらに寄生虫の恐いところは感染することもあるということです。
人間への影響はハッキリとはわかりませんがカメ同士となれば確実に感染します。
なので初心者さんも複数飼いしている方も非常に注意しなければならないのです。
もし【W.C】と表記されていてお店の方で寄生虫の確認をしていないようであれば必ず病院検査してもらってくださいね!
②扱われ方問題

日本原種のカメでペットショップで販売されているカメはイシガメだけです。
※クサガメ(子亀だとゼニガメ)は固有種とするのか外来種とするのかが不特定なので置いておきます。
なので他の水棲カメもリクガメも一部例外はありますが日本には本来いないので野生で捕まえることはできないので【W.C】が記載されていたら外国から連れてこられていることになります。
外国で捕まえられる動物はほぼ場合お金目的で捕まえられていると言っても過言ではありません。
しかも質より量が重視という感じで非常に雑に扱われていることが多く、亡くなってしまうカメさんも少なくは無いそうです。
カメを含む他の動物にとって良い状態とは言えませんよね?
それに乱獲状態だと現地の生態系にも影響も与えてしまいます。
近年カメだけでなく、こういった生き物が多いのが非常に残念です。
【W.C】のカメにしかないワイルドな魅力もありますが、私個人としてはできれば繁殖されたカメさんを選んで欲しいですね。
特に国内繁殖の方が搬送時間が短かったり、気温等の環境も大きく変わらないことが多いのでカメさんへの負担も少ないと思いますよ!
ちなみに…
繁殖された生物は出生地が書いてあると思うので表記されていないことが多いですが【C.B(Captive Bred)】と表記される場合もあります。
☆オマケ☆
うちの ロシアリクガメのりきゅう君とクサガメのいっちゃ君は茨城県出身です。


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