「ガラス絵を描いてみたい!」
と思ったけどまず何を準備すればいいのか悩んでしまいますよね?
そこでここではアクリル絵の具で動物ガラス絵を描く私、Ri-がよく使っている道具を説明していきたいと思うので参考にしてみてくださいね!
まず使っている道具を大まかに分けると
・絵の具
・筆などの描くための道具
・ガラスなどの描く材料
・修正に使える便利アイテム
・下書きに使っているもの
の5つになります。
これを1つずつ解説していきますね。
絵の具
絵の具にも色んな種類がありますが
アクリル絵の具
と言われているものを使っています。
アクリル絵の具の特徴は
・自由に色んな物に描くことができる
・乾くと耐水性になる
・すぐに乾く(※ゆっくり乾く物もあります)
・水彩絵の具のように水に溶いて使える
・油絵の具のようなタッチで描くことも可
と言ったところでしょうか。
透明度や発色性、乾燥速度などの細かいところはメーカーの違いもありますし、同じメーカー内の同じシリーズでも色によって様々です。
私としては
【色んな物に描ける】
【すぐ乾く】
【耐水性】
【初心者でも使いやすい】
の4点が好都合だったのでアクリル絵の具を使っています。
(※余談ですが私は独学で絵を描き始めたので水彩とアクリル絵の具しか使ったことがありません。
そのうち他の絵の具も使ってみたいと思ってます・・・)
そんなアクリル絵の具ですが
「ガラス絵を描くのによく使っているのはどんな絵の具?」
かと言うと…
・ターナーのアクリルガッシュシリーズ
・リキテックスのレギュラーシリーズかガッシュアクリリック+シリーズ
この2つのメーカーを使い分けています。
色々試していますしそれぞれの良さがありますが何よりも私にとって入手がしやすかったのが最大の理由です。
とりあえずこの2つだけどんなものか簡単に説明すると
ターナーアクリルガッシュ…
乾くのが早く後から修正しやすいので細かく描き込みたい時に便利です。(修正については後程)
デメリットは色によってひび割れしやすかったりチューブの中で固まってしまうものもあることですね
オススメはジャパネスクカラーシリーズ
通常の物とは違い岩絵具のような粉っぽい絵の具なんですけど私の描き方だとこっちの方が扱いやすいです。
こんな感じの雰囲気です。
リキテックス…
2つありますが共通して接着力が強く乾いても伸縮性があるので曲がりやすい物に描いても剥がれにくいのが特徴です。
デメリットは接着力が強いので後から修正が難しいので描き直しはできないと思った方が良いところですね。
レギュラーシリーズは透明感のある絵の具なのでガラス絵にしたときに薄塗りのところは光を通しやすかったりするので塗りかた次第で色々できます。
ガッシュアクリリック+は元から柔らかい絵の具なので水で溶かなくても使えます。ガラス絵を描いてる時に筆の持ち手に水分がついてるとそれが垂れて描いてるところが水浸しみたいになって描き直さなくてはならなくなることもあるのでね……。
アクリル絵の具にも色々あるので詳しいアクリル絵の具取扱いメーカーやシリーズの違い、使ってみた感想などはこちらでお話しているので参考にしてください。
→【アクリル絵の具】15のメーカー商品それぞれ調べてみました!
ちなみによく
「ガラスとかアクリル板に描いたら簡単に剥がれませんか?」
と質問をされますが普通に絵画として扱う分には剥がれないと思います。(30年前にアクリル絵の具で描いたものがキレイに残っている方もいます)
描いた面を鋭利なもので削ったり意図的に摩擦したり、ガラスとかアクリル板を割るほどの刺激をあたえなければ大丈夫でしょう。
ただ多少なら水がかかってもそのまま乾かせば絵の具も落ちないものですが、1度乾いたところでも塗らした状態で擦ると落ちる絵の具は多いです。
まぁ、絵画として扱うとしたらここまですることはなかなか無いかと思います……
描くための道具
次は絵の具をつけて描くための道具です。
基本的に【筆】【スポンジ】【指】この3つがあれば描きやすいです。順に説明していきます。
[筆]
大きな作品は今のところ描いていないので細かいところが描きやすい細い筆が多いです。
筆の質感によってはガラスに付く絵の具のタッチが様々なので色々試してみてます。
動物の毛並みを表現したいときなんかは安い豚毛の筆の先を切り落として使うことも…。
色々使ってみて自分の描きやすい、面白いと思ったものを発見するとより楽しく描けます。
時にはこんなこともありました。
→ガラス絵で筆選びは重要!筆を間違えると作品がビチョビチョに?!
[スポンジ]
あの食器洗いとかによく使うような、粗い面がある普通のスポンジです。
筆の代わりに広い面を塗りたい時に重宝してます。
絵の具を混ぜながら使うことでナチュラルなグラデーションを出せたり、粗い面にしか出せないタッチが生み出せるので使用頻度は高いです!
小さい面積を塗りたい時はちぎって爪楊枝に刺して使ったりもします。
スポンジを使った描き方の参考はこちら
[指]
アクリル板の汚したくない部分に絵の具が付いてしまったら思わず指で拭き取ることもありますが…
広い面を塗りつぶしたり、力加減がダイレクトなので筆では出せない表現も可能になります。
注意点は細かい部分には向いていないことと、手が汚れるのでうっかり作品などに触ると絵の具がつきます。
他には使うことがほぼありませんが、ヘラや竹串で絵の具を平らに塗りつけてベタ塗りにするやり方もあります。
描く材料
【透明な素材】
これがないとそもそもガラス絵を描くのは難しいです。
ホームセンターやネット注文で購入できますが、場合によっては自分でカットする必要があったりも…
プラスチック板を切るための道具【アクリルカッター】を使ってみた!
もしも少し気軽に始めてみるのならクリアのスマホケースや透明プラバンなども良いですがフォトフレームは絵を描きやすくそのまま飾ることもできるので便利です。
フォトフレームの多くはアクリルかガラス製で額縁も付属しているので、割れる心配のあるガラスならばある程度の衝撃の保護も可能なので制作中の作品を保管するのにも最適です。
サイズが記載されていることがほとんどなので額縁のサイズも分かりやすいと思います。
※ただ、フィルム系の薄いものだとキズがかなりつきやすく折り曲がった時などに絵の具が剥がれる原因にもなるので注意です。
☆透明な素材のものについてはこちらでお話しています。
修正アイテム
ガラス絵はガラスに直接ついている面を見てもらいたいのものですので、絵の具を塗り重ねての修正はやってもほとんど見えません。
ではどうするのか?と言いますと…
[アクリル絵の具を削り落とす] ことができます。
乾いたアクリル絵の具はガラスに張りついている状態で、紙やキャンバスと違って絵の具が染み込まないのです。
ツルツルなガラス(アクリル)ならではできる表現ですね!
※注 ザラザラしているものはその隙間に絵の具が入り込んでしまうので難しいです。
もちろん絵の具が乾いていなければティッシュや綿棒などでキレイに拭き取れます。
削るための道具ですが、
竹串・つまようじ・画びょう・硬めの筆
は使い勝手が良かったです。
竹串は太めなので多めに削りたい時や、カッターで先端を細くして爪楊枝よりも細いけど画びょう程は傷つかない物にして使ってます。
画びょうは細くて固さがあるので細かいところや後から細い線を入れたいときに便利です。
つまようじはこの中間にあたります。
硬めの筆は筆先を切って短くしてから動物のフワフワな毛並みを出したいときに使ってますよ!
注意点としては力みすぎると透明な素材に傷がついてしまうことです。
ちなみに上で紹介したリキテックスの絵の具は接着力が強く絵の具が残りやすいのでこの作業はあまり向いてません。
下書き
鉛筆で紙に描いてます。
上に透明なものを置いてそこに描くので下書きの使い回しとかできちゃいます。
その他
[水]
筆を洗うため。必須です!
ネコにイタズラされにくい空きビンを利用しています。
[マスキングテープ]
下書きと透明なものを固定するのに使ったり、側面が安全に加工されてないガラスでケガをしないように貼って保護したり…。
注意点は長期間貼りっぱなしにしておくとテープの粘着した後が残ります。
除光液で簡単に落とせますが、素材によっては変色したりするので素材にあった落とし方を確認してください。
[綿棒]
絵の具に浸してスタンプのように使ったり修正に使ったり。
必ず使うわけではないけれどあると便利な時がありますね。
~ガラス絵を描くための道具まとめ~
普段ガラス絵を描くために使っている道具をご紹介しましたが…いかがでしたか?
ガラス絵以外の絵を描く時でも使う物もあれば、
「えっ!?」と思う意外な物もあったかと思います。
描き方は人それぞれなのでここでは大雑把にお話しましたが、
ガラス絵を描く私が動物を描くのにさらにオススメする画材や独自の手法などのより詳しいことは無料メールマガジン【Ri-アニマルアート通信】でお話しようと思っています。
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