ガラスやプラスチックなど…7つの透明な素材の違い

透明な素材はガラスやプラスチックなど色々ありますよね?

 

私は透明な素材を使って絵を描くので透明な素材が欠かせません!

でも絵を描くためにどんな違いがあって作品にも影響があるのか…

そこまでは分からなかったので調べて使えそうなものは実際に使ってみました!

※一般的なガラスやプラスチックの違いについてもお話しています。

透明な素材はどんなもの?

透明な素材と言っても現代は様々な素材が開発されていたりしてたくさんあります。

主なものは

・ガラス
・プラスチック
・アクリル
・レジン
・塩ビ

…などなど。この辺りは聞いたことが多いと思います。

 

上の例だとガラス以外はすべて合成樹脂が素材となってできているので大きく分けると

【ガラス】と【合成樹脂】

が透明な素材に今のところなっています。

 

さっそく調査結果を…っと行きたいところですが
プラスチックについて前置きです。

 

プラスチックは合成樹脂の総称みたいなもので30種以上もあるそうです。

要するにアクリルもポリスチレンもプラスチック。

もう少し分かりやすくすると

動物→イヌ→柴犬やチワワ

合成樹脂→プラスチック→アクリルやポリスチレン

みたいなイメージです。

なのでプラスチックについては以上で、
ここからはガラスとプラスチック素材で出来ているものの調査結果になります。

調査結果

 

[ガラス]

◎主に使われているもの: 窓・ビン・食器
◎主な種類: 普通・色つき・曇り・強化

-メリット-
・透明度が高い
・傷つきにくい
・熱に強く、燃えにくい
・大きければ同じサイズのアクリル板よりも安く購入できる(※搬送状況にもよる)

-デメリット-
・普通のガラスの場合、割れやすく割れたら危険が高い
・ケガしないように注意が必要
・重い

☆とても透明度が高く、耐久性が高い。
強化ガラスだと割れにくく危険性は減る。

ちなみに強化ガラスについてはこちらでお話しています。

→ 強化されているから割れにくいの?強化ガラスと普通のガラスの違い

 


 

[アクリル]

◎PMMAと表記されていたりもする
◎主に使われているもの:水族館等の水槽、車のテールライト
◎ガラスエッジ(ガラス風)、色つき、UVカット、制電タイプ等の種類もある

-メリット-
・ガラスよりも透明度が高い
・割れにくい
・ガラスより軽い

-デメリット-
・傷つきやすい
・10~20年くらいの直射日光で変色することがある
・高温で変形しやすく燃えやすい
・大きいと同じサイズのガラスより高めの価格

☆とても透明度があり耐久性もあるが、傷つきやすく熱に弱い

 

プラスチック板を切るための道具【アクリルカッター】を使ってみた!


[ポリカーボネート]

◎PCと表記されている
◎主に使われているもの:クリアのスマホケース、カーポート
◎ガラス風、カラー等もある

-メリット-
・ガラスよりは劣るが透明度は高い
・とても割れにくい
・紫外線に強い
・燃えにくい

-デメリット-
・とてもキズつきやすい
・アルコール溶剤に弱い
・アクリル板よりも高めの価格

☆安全性は高いけどキズつきやすくアクリル板よりも高い。

 


 

[塩化ビニール樹脂]

◎塩ビ、PVCと表記されている
◎主に使われているもの:フィルム、硬化カードケース

-メリット-
・柔らかく割れにくい
・フィルム状に加工されたものもある
・安価

-デメリット-
・透明度が低い
・ポリカーボネートよりもキズが目立つ

☆乾いたアクリル絵の具は剥がれる可能性は高いけど、フィルム状のものに描きたいときには向いているのかも…

ゴム制作会社さんから透明な新素材を頂いたので興味がある方はコチラ↓
≪透明な新素材≫サンプルを使ってみたら想像以上に楽しみな素材だった


 

[ポリエチレン]

◎PETと表記されている
◎主に使われているもの:ペットボトル

-メリット-
・加工によって形状が様々
・割れにくい

-デメリット-
・キズつきやすい
・熱で変形する

☆作品として使うよりも練習用にペットボトルに描くくらいの方がコスト的には良いかもしれない…。


 

[ポリスチレン]

◎PS、スチロール樹脂と表記されている
◎主に使われているもの:CDケース、プラ板

-メリット-
・入手しやすい
・特にプラ板は加工しやすい

-デメリット-
・割れやすい
・非常にキズつきやすい

☆プラ板は自分で加工して作品作りをしたい時は使い勝手が良いことが多い


 

[ハイブリッドガラス]


◎主に使われているもの:スマホのガラスフィルム

-メリット-
・割れにくい
・耐熱性がある
・軽い

-デメリット-
・ガラスよりキズつきやすい
・ガラス板として出回っていることは稀

☆条件が特殊ですがこれから多目的に使われる可能性はあると思うので。


 

[レジン]
◎2種の溶剤を混ぜて硬化させるエポキシレジンと紫外線硬化のUVレジンがある

-メリット-
・液の層を重ねて描くことができる
・液体なので好みの容器や形状で作れる
・固まる前に自分好みの色にすることも可能

-デメリット-
・レジンを硬化させる時間と技術が必要
・UVレジンは変色しやすい傾向がある

☆自分で型や層が作れるので自由度は高いけど、硬化させるための知識は必要


 

-おまけ-
アクリル・ポリカーボネート・ハイブリッドガラスは普通のガラスの代用として使えるので有機ガラスと呼ばれているそうです。

ガラスとは素材が違うので注意ですね。

まとめ

ガラス絵の作品として見栄えが良いのはガラスかアクリル板ですが、
ポリカーボネートの安全性、ポリスチレンやレジンの使い勝手の良さ等作りたい作品にあったものを使うのがベストだと思います。

 

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