以前、海が青く見えることや動物の色についてお話しましたが
→青い色の動物はいない?!自然界の青には光が多く関係していた
今回は深海生物の色が黒いなら目立たないのは分かりますが、ナゼだか鮮やかな赤い生き物が多いですよね?
その色の不思議が気になったので調べてまとめてみました!
深海とは?
ざっくり説明すると海の水深が
200m以上深いところ
から深海と呼ぶそうです。
人類の目では水深200mから色が識別できなくなり、400mを越えると何も見えなくなると言われています。
深海に生息する生き物は視力に頼らず嗅覚や聴覚などの感覚が発達させたり、
水深1000m位まで届いているほんのわずかな光を感じとれたりと独自の形態で生息できています。
なぜ赤い?
深海にいる赤い生き物と言えばカニやエビ、キンメダイ、アカマンボウ・・・
と鮮やかな赤が意外と多いですよね?
他はシルバー系か黒っぽい生き物が多いので見えにくそうなイメージにですがナゼ赤なのか?
色んな説がありますが分かりやすいものを2つ
1つ目
水が太陽光の光の種類の中でも赤い光を吸収する特性があるため深海まで赤い光が届かないそうです。
なので色の中でも赤は深海ではものすごく見えにくい色(ほとんどの生き物には見えない)になりますし、
赤い色を識別する必要が無い生き物には赤が見えていないとも言われているので水族館の深海生物の一部には赤いライトを使って光の刺激を少なくしていることもあります。
※スーパーなどで野菜や果物を普通の蛍光灯で見るよりもオレンジ色のライトを当てられている方が鮮やかに見えますよね?
ですが青いライトを赤や黄色のものに当てると暗い色に見えるようになるので気になる方は実験してみてください。
2つめ
実は赤い色は黒よりも闇に溶け込みやすい性質を持っています。
これは部屋をかろうじて色が分かるくらいの明るさにして色んな色を見てもらえると体感してもらえると思いますが・・・
赤い色は他の色と比べるとボヤけて見えるようになります。
ちょうど分かりやすそうな絵の具のチューブがあったので簡易的なものですが見比べてみてください。
暗い部屋で頑張ってカメラで撮影できる明るさになるように調整してみました。
左から赤・黒・青・緑・黄・焦茶
これ以上暗くしたものはコチラ
※光って見えるのはチューブに反射した光です。
肉眼だとけっこう明るいのですが普通のカメラの限界がここまでなので気になる方は実験してもらった方が良いです。
黒だと回りの空間よりハッキリ見えるのですが赤は何となくボヤけて見えるので回りの空間と同化しやすい印象になります。
深海ではこのわずかな差が命取りになっているのかもしれませんね。
まとめ
赤い色が深海では見えにくい理由があることをお話してきましたが、
深海に生息する生き物の中には赤い光を感知できたり、自ら赤い光を出して敵や獲物を感知する生き物もいるので
赤い色が絶対に良い
とは言い切れないところがまた生き物の面白いところだと思います。
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