【赤】と言えばどんなものをイメージしますか?
赤く熟したリンゴやイチゴですか?
それとも赤信号?
はたまたピカチュウの頬っぺた…
などなど、いろんなものがありますね。
赤い果実は熟した証として動物に果実を食べてもらって種を運んでもらうの適していたり、
赤信号は目の構造上 昼間は見えやすい色として採用されていたりします。
そして赤ちゃんが初めて認識できる色も赤なんだそうです!
きっと何か関係があるのかもしれませんね。
そんな【赤】の持つイメージと絵を描くときに使えるコツについてのお話です。
赤い色は熱いエネルギーに満ち溢れている!

赤い色はどんな色かと言うと【パワフル】な色になります。
地球からだいぶ遠く離れたところで真っ赤に燃え盛っている太陽はスゴいパワー過ぎて地球に光や熱を届けられるエネルギーの塊ですよね?
生まれたての赤ちゃんだって真っ赤で生命エネルギーに満ち溢れています。
神社の鳥居の色に赤が多いのも
赤い色は[太陽]や[火]、[生命]を象徴するパワーの色なので災いを避けると考えられているからです。
特に [豊穣] の神様を祀っている神社の鳥居は赤い鳥居が基本なんだそうです。
この他にも力強さや熱のイメージからは
[積極的]、[興奮]、[ダイナミック]、[勝負]、[革命]、[幸運]、[欲望]、[リーダー]…など行動を起こすのにポジティブな意味が多くなります。
赤い色が好きな方はポジティブだったりリーダー気質な方が多いかも知れませんね?!
ニホンザルの顔やお尻が赤い理由は…?

顔とお尻が赤いニホンザルですが実は子猿はそんなに赤くないんですよ!
大人になると赤くなり、赤ければ赤いほど力がある…
いわゆるボスザル認定されるということになるんです。
こんな感じに動物界でも赤は力があるリーダーの証の色を意味することも!
ちなみに赤はとても力強い色なだけあって押しが強いと[血]や[危険]を連想することもできます。
毒を持っている生き物は襲われないように相手に毒持っているよアピールをするのに赤い体をしていたり…

血と危険から [暴力] を連想することもできるので争いのイメージにもなります。
なので世界の国旗の中には赤を争いごとの血や犠牲を意味している国もあるくらいです。
※日本の国旗、日の丸は太陽がモチーフ
紅は博愛と活力、白は神聖と純白を意味してます。
絵の具の赤の使い方のコツ
ガラス絵での使い方も交えて説明しますね。
①赤い色は緑色が引き立ててくれる
バラの木を想像していただくと分かりやすいかな?と思いますが、
真っ赤なバラの花だけがたくさん隙間なく詰まっていると1輪の花ではなく全体を見てしまいがちになります。
しかしある程度バラよりも葉っぱがあることでより赤さが際立ち1輪の花としての存在感が出るのです。
この方法を使い方としては目立たせたい赤い色がある場合、周辺や影にに緑を入れると赤が目立ちます。

②絵の具の使い分け
赤い絵の具だけでもけっこう種類はありますよね?

画像は普段使っている赤の絵の具です。
(手前からパーマネントレッド、パーマネントスカーレット、真朱、臙脂色、猩々緋 ※全てターナー)
紫に近い暗い赤は影を作るのに便利で、
オレンジに近い赤は明るいところや赤同士で混ぜると微妙な変化が生まれます。
そして淡い赤はガラス絵を描くときに役立ちます。
赤と他の色との大きな違いが1つ。
赤に白を混ぜるとピンクと言う別の色に呼び方が変わる点です。
黒を除く他の色は白を混ぜてもだいたい名前は変えずに伝わります。
ガラス絵の場合、絵の具を薄めて使う手法は使いにくいので下地を活かした淡い赤という色ができません。
なので白を混ぜればそれはそれで良いのですが
「それピンクだよ!」って話になってしまうのですよ・・・。
パステルブルーやパステルイエローはあるのにパステルレッドとなるとだいたいピンクの扱いになりますよね?
とても言葉として扱うのが難しい色だと思っています。
ピンクはピンクで別の記事にまとめたので淡い赤をガラス絵で使いたい場合、市販されている淡い赤を購入しておくとピンクまではいかない赤を簡単に使えるのでオススメです。
ピンク色のことはコチラ→
普段使っている赤い絵の具をご紹介しましたが動物絵描きな私的には実はほとんど使ってません。
まず赤い動物自体がそんなに多くないので、赤が鮮やかな動物やそのパーツでない限り
他の色の絵の具を使った方が絵の具のムダを出さなくて済んだり、効率的だったりします。
そして個人的に赤のパワーが強すぎてどちらかと言うと苦手なのかも知れないので無意識に使わないようにしている気もしますが(笑)
他の色のことについてはコチラから見ると探しやすいです。
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